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私のうしろにいたひと [日記]

前回の田舎の花火大会の晩のお話です。ちょうどそのときはお盆でした。夜の8時をすぎた頃、知人と軽くお酒を飲んでいました。

すると、ふいに知人が言ったのです。

「あ、そうそう。私あなたに言いわすれてたことがあったの」
「なに?」

私をじっと見て、ことばをためました。ピンときました。

「なに、また見たの?」
「うん」

彼女は「いろんな存在が見える」人です。おっかなびっくりの私をおもしろそうに見る知人。

「いつ?」
「きょう」
「きょう!? どこで!? ここー!?」

話を聞いてみれば、花火大会のかえりに、みんなでおりた駅で見たそうです。ビクビクして聞く私。

「花火大会から連れてきちゃったってこと?」
「うーん、そうじゃないの。っていうより、なんか自然な感じっていうのかなあ。ほら、駅のかえり、道がほそいからみんなが一列になって歩いたところあったじゃない。あそこで見たの、50歳くらいの男のひと。あなたのうしろについてきてたの」

うえっ、と声をあげる私。

「でもね、ちがうのよ。なんていうのかな、そのひと、そこにいるのが自然みたいだった。あなたのうしろに歩いてるのが自然な関係のひとっていうのかな。違和感がまったくないの。おだやかないい気が伝わってきたの。よく見えなかったけど、私のほうを見て、にこっと笑ったかもしれない」

おいおい。それはいったい……。

次回、推理の模様をお伝えします。




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共通テーマ:日記・雑感

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